Seiji Kunishima

国島征二さん

1937年12月5日愛知県名古屋市生まれ

2022年3月7日 没

私は自分に正直に生きてきたと思います。自分に嘘はつきません。だからこそ、いつも自分に「それは何か」と問いかけ、「私はこうでなければならない。正直に、きちんと生きよう」と考えます。人間らしく。ありふれた言葉ですが、「人間らしさ」は人間にしか実現できないことです。それができている今の自分は、幸せです。

Sawada Shigeo

澤田滋雄さん

1941年3月20日

愛知県柳辺東町生まれ

子どもの頃、矢勝川沿いの山の黒松から落ち葉を集め、束ねて担ぎ下ろし、柳辺東町で道路いっぱいに広げて天日干ししました。乾いた束は半田の町へ運んで売りました。昔、土の「くど」(かまど)でご飯を炊くとき、薪に火を移す“ひだね”として欠かせない黒松の葉でした。(山から担いだ手触りはいまも忘れません。)

Yuichi Hirano

平野 祐一さん

1941年8月20日

愛知県常滑登窯(陶栄窯)4代目窯元に生まれ

常滑焼は日本六古窯の一つで、千年の歴史があります。だからこそ、この登り窯(陶栄窯)を遺産として後世に残したいと考えます。世間の評判よりも、託したいのは自分の息子です。考え方は人それぞれですが、結局は努力しかありません。どうすれば「いいもの」ができるのか——粘土、焼き方、そして作りたいという気持ち。すべてを自分で積み重ねて形にしていくのだと考えます。要は、それに尽きます。

Matsushita San

松下 弘えさん

1958年 常滑・松下陶園4代目に生まれ

私にとって大切なのは「生き方」です。自分の中に、自分で作り上げた価値観があり、他人に決められたものではありません。その価値観に照らして「自分はきちんとやっている」と自分に言えます。だからこそ、自分を見失わずにいられます。今は周囲に合わせようとは思いません。若い頃は価値観が定まらず、他人を否定してまで自分を保とうとしていました。いまは自分の価値観が育ちました。

HIMESHIMA CHAIR

姫島チェア
(大分県 / 姫島村)

2020年から継続している姫島での活動では、9歳から98歳までの約70名の島民が参加し、個人的な思い出や地域の伝統、日常の風景、そして島の未来への願いを語ってきました。多くの声には、過疎化、雇用の減少、つながりの希薄化といった課題への思いも込められています。

https://www.sea-himeshima.com
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